ハッカ油で汗を抑える方法とは!?制汗剤としての使い方はあるのか!?

春になってくると、気温も段々と暖かくなっていきますね。けれども、そんな過ごしやすい季節は気づけばあっという間に過ぎ去っていき、暑い夏が訪れます。

夏には夏ならではの楽しいイベントや食べ物など、ワクワクする事・物が待っていますが、夏になると困るのが汗。
ちょっと動くだけでも汗がタラタラと流れてくると、拭くのも段々と億劫になっていきますし、着替えたりするのも面倒ですね。
仕事中や通勤電車など、汗で困る状況も多く発生します。

また、季節に限らず、運動によっても汗は出てきます。
身体を動かしている時には気にならなくても、一息ついたときに汗の存在が強くなり、何とかしたいと思うもの。

そこで、今回は汗でお困りの方にとって役立つアイテムをご紹介します。
汗を抑える方法は実に様々です。
ここでは日常生活の中で使う事によって、かなりの汗を抑える効果を期待できるアイテムをご紹介したいと思います。
事前に道具を用意しなければならないという点がありますが、普段の生活の中に取り入れる事が出来るので、とても便利です。
その上効果はてきめん!!そして安価。是非一度お試しください。

 

【ハッカ油で汗を抑える方法】

ハッカ油は、ここ数年で急激に注目されている油で、汗を抑える効果以外にも、美容や掃除・そして虫よけといった、使い方次第で様々な効果を期待できる、一本持っておくだけで用途は多機能に使え、とっても優秀な万能アイテムです。

しかし、ハッカ油とはどういった物なのかを知らないという方もいらっしゃるかと思います。
ですので、まずはハッカ油がどういうものなのか、という事から解説していきたいと思います。

【ハッカ油の成分】

ハッカとはそもそもシソ科の植物の総称です。
日本語では『薄荷(これで”はっか”と読みます)』、英語では『ミント』と呼ばれているので、皆さんの生活の中でも馴染のあるものですね。
そしてハッカ油は、このハッカから取り出したオイルの事をいい、驚く事にハッカ草からわずか1~2%しか抽出できないという、とても貴重なものなのです。
ですので、ハッカ油は独特のスーッとした爽快な香りを感じます。
これはハッカのメントールやカルボンが主成分となっているので、こうした気持ちの良い香りがするのです。

【ハッカ油を手に入れる方法】

そんな、ハッカ油はどこで手に入るのでしょうか。
今まではハッカが採取される地方として有名な北海道の物産展などで購入していたという方が多いのですが、今ではもっと手軽に手に入るようになりました。
どこで購入できるかというと、薬局や大型のドラッグストアで販売されているのです。

このハッカ油ですが、実は2種類の物が販売されています。
一つはふつうのハッカ油という名前の物。
こちらは身体の中に入れたり口に入れたりする用途では使えない物です。
もう一つが、『和種ハッカ油』や『食品添加物』と明記されている物。
こちらは身体の中に入れたり口に入れたりする事が可能な物です。

ですので、購入する際にはどういう用途でハッカ油を使いたいのかを考えてから購入する事をおススメします。

今回の汗を抑える為に使用するのでしたら、普通のハッカ油で十分です。
けれど、他の用途でも使いたいと思った時に、口に入れたりなどの用途があった場合には、きちんと『和種ハッカ油』や『食品添加物』と書かれている物を選択するようにしましょう。

値段ですが、普通のハッカ油の場合だと、大体200ml程入ったものでご紹介すると、550円~700円ほどで手に入ります。
しかし、口に入れても大丈夫なハッカ油は、同じ容量で1000円以上するので、少々値段が上がります。

【ハッカ油の効果】

ハッカ油はどんな効果があるのでしょうか?
またハッカ油は、美容や掃除など様々な事に役立つものですが、どうして汗を抑える効果があるのでしょうか?
ハッカ油を使っていくと、体感的に涼しく感じるようになります。
ここで注意してほしいのが、体感的にという事。
実際には身体の体温が下がって涼しくなっている訳ではなく、錯覚でそう感じているという事です。
これがハッカ油のマジック!!
ハッカ油を使用する事で、皮膚の信号を刺激し、「冷たい」・「涼しい」といったように錯覚させています。
すごいアイテムですね。

【ハッカ油の注意点】

錯覚させているという事で、一つ重要な注意点があります。
それが熱中症の危険性です。
ハッカ油を多く体に付けすぎてしまうと、体感的に”寒い”と感じて汗を出にくくしてくれます。

ですが、汗は出ていなくても身体の体温自体は高いまま。
寒いと感じている為に上着を着こんでしまったりすると、身体の体温はますます上昇していってしまいます。
こうなると悪循環です。
体感では”寒い”と感じている為、汗をかかない→けれど体温は高いままで下がっていない→熱中症で倒れてしまう。
こういう図式ですね。
適量を使用していれば問題ないのですが、過度に使っていると上記のような恐れもありますので、くれぐれも使いすぎないようにするのが、上手く活用していくコツです。

・・・といっても、実際には皮膚に風が当たらないと寒いという刺激は伝わってこないので、そういう懸念になる事は少ないでしょう。
けれど油断は禁物。適量を使用していくようにしてください。

【ハッカ油の使い方】

それでは、実際にはどのように使う事で汗を抑える効果を得られるのでしょうか。
使い方には大まかに分けて4つあります。
それは、シャンプーや洗顔の時とお風呂に入れる時、身体を洗う時、そして体に吹き付ける制汗スプレーとして使う時です。
では、それぞれ詳しくご紹介します。
1.ハッカ油のシャンプーや洗顔でスッキリ!

頭皮や顔をスッキリとさせたい時には、シャンプーや洗顔の時にハッカ油を入れると効果があります。
男性のシャンプーの中には、頭皮のスッキリ感を得る為にトニックシャンプーというものがあります。
ですが、女性のものにはトニックシャンプーは残念ながら販売されていません。
男性だけでなく、女性の方でも頭皮の汗が気になるという方は多いです。

そんな時に使えるのがハッカ油なのです。
必要な道具はたったの2つ。
シャンプーとハッカ油です。
もちろん、シャンプーはお好きな物、今使っているシャンプーで構いません。
そして使い方も簡単。
シャンプーをする際に手に1回量を取り出すかと思いますが、その時にハッカ油を1?2滴入れるだけです。
後は普通にシャンプーをして洗髪してください。

これによる効果は以下の通りです。

ハッカ油には皮脂の汚れを落としてくれるという働きがあります。
ですので汗をよくかいた頭皮に残っている、余計な皮脂を取り除いてくれます。
また、ハッカ油の成分であるメントールには、消臭や殺菌の効果もあるので、頭皮のスッキリ感だけでなく、汗でこもった頭皮の独特なニオイに対してもアプローチしてくれて、解消する事ができるのです。
ただし、使う際に注意点があります。
それがハッカ油の量。
効果がある事が実感できると、もっと汗を抑えたい・消臭の効果を出したいと欲をだしてしまいがちです。
それ故にハッカ油を使いすぎてしまうという可能性があります。
しかし、メントールの刺激はとても強いものなので、しっかりと容量は守って続けていくようにしましょう。

そして洗顔の時です。
こちらもシャンプーと同様に、洗顔の際に1~2滴ハッカ油を入れて、後はいつも通りに顔を洗うだけで、汗を抑える効果を得る事ができます。
スーッとした心地もあるので、顔が火照っている時にこのハッカ油で洗顔すると、とても気持ちよく過ごす事ができるのでおススメです。
ただし、粘膜についてしまうと刺激がとても強く痛みを感じます。
目の周りを洗う際には避けたりなどの注意が必要です。

 

2.ハッカ油をお風呂に入れてスッキリ!

2つめは入浴に使うという方法。段々と気温が上がり暑さを感じるようになってくると、入浴後に汗をかかずにすっきりとさせてくれるような入浴剤が様々なお店で販売されて、購入する人も多いかと思います。
けれども、実はこうしたスッキリ感を感じる方法は、何も入浴剤を購入しなくても、このハッカ油で作れてしまうのです。
しかも、浴槽にも優しいという嬉しいメリットも。”ハッカ風呂”で暑さをしのいでいくのは如何でしょうか。

使い方もこれまた簡単!!浴槽にいつも通りにお湯を張ったら、3~5滴ほどハッカ油を垂らすだけです。
これでスッとした気持ち良いお風呂へと変貌します。
この効果は、入浴後に体感できるという点でもやりがいのある方法です。
暑い時期にお風呂に入ると汗が出てきますよね。
ドライヤーを使うのも億劫なほどです。
ですが、このハッカ風呂に入る事で爽快感は持続します。
汗をかくことはほとんどなく、普通のお風呂に入った時と全然違います。
お試しあれ!
また、私はお風呂には入らずシャワーのみなんだけれど・・・という方も、ご安心ください。

別の方法があります。
それが最後のワンアクション!
シャワーの最後にまず、洗面器にお湯を入れて下さい。
そこに1滴のハッカ油を垂らしてそれを身体にかけてあげましょう。
これだけでもスッキリ感を感じる事ができますよ。
せっかくお風呂に入って汗を流したのに、そのあとにまた汗をかいてしまっていた夏の姿がこれで解決!気持ちよく寝間着を着る事もでき、ドライヤーも苦になることなくかけることができるでしょう。

3.ハッカ油で身体を洗う時にスッキリ!ニオイもさよなら!?

そして、お風呂に入る時にもう一つ対策できる事が、身体を洗う時。つまりボディーソープに入れて全身をスッキリと爽快にする事ができます。
こちらの使い方も簡単で、シャンプーや洗顔と同様に、1回に使う量を手やスポンジなどに垂らした後、1~2滴のハッカ油を入れるだけ。
それをよく泡立てて洗えば効果てきめんです。
特に、首や脇、足の裏などといったニオイの気になる部位を、このハッカ油入りのボディーソープで洗う事で、汚れた皮脂を汗と一緒にきれいさっぱり流してくれるので、消臭効果の期待もできます。
ただし、粘膜などにつくと刺激が強いので、顔、特に目の周りに飛ばないように注意してください。

4.ハッカ油を制汗剤として活用!暑い日を爽快に・・・!

皆さんも脇や足の裏など、特にニオイの気になる部分をケアをされているかと思います。
そのときに多くの方が使っているのが制汗剤ではないでしょうか。
塗るだけ・拭くだけ・スプレーするだけで簡単。出先でもポンッとカバンに入れて持ち歩けるタイプもあるので、外でなんとかしたいと思った時にも便利な道具です。
そんな、暑い日には欠かせない制汗剤。嬉しい事にハッカ油で代用できてしまうのです。
殺菌もしてくれながらニオイも消してくれる、とっても便利なアイテムになりますよ。

こちらの方法は幾つか方法がありますので1つずつご紹介していきます。
どれも効果がありおススメな方法です。
家の中だけでなく外でも使える方法がありますので、活用してみて下さい。

●ハッカ油をタオルやウエットティッシュに垂らして制汗剤効果

最初にご紹介するのはタオルを活用する方法です。まずタオルを水で濡らしましょう。その濡らしたタオルにハッカ油を数滴垂らして下さい。その後、タオル全体を揉みこんでいき、ハッカ油がタオル全体に浸透するようにします。ここがポイントですね。
このハッカ油を染み込ませたタオルを、汗がこもって嫌なニオイを発する脇や足の裏などの気になる部位にあてて拭くだけです。とっても簡単ですね。
また、外出用におススメなのが、ウェットティッシュに染み込ませた物。普通のウェットティッシュにハッカ油を垂らして拭くだけです。外出先で汗やニオイが気になった時に気軽に使う事ができます。即席の制汗剤となるのも便利ですね。

●ハッカ油を制汗剤スプレーとして活用

もう一つ、作っておくと便利なものが制汗剤スプレー。身体に吹き付けるスプレータイプを作っておけば、外出時にシュッと吹きかけて出かけられますし、小さなスプレー容器に入れておけば、外出時に携帯できて、気になった時に使用する事ができます。
また、身体だけでなくシーツ等に吹きかけるだけでも、涼しさを感じる事ができます。
作り方はこちらも簡単で、販売されている制汗スプレーに比べてもとっても安価なのも魅力的なところ。
ただ、こちらの制汗スプレーは持続時間が短いというのが特徴。大体、1回吹きかけた時の効果は1時間程度です。
ですので、通勤や通学の時にだけハッカ油の効果を得たいというような方はこのハッカ油入りのスプレーがおススメです。

その理由は、普段の仕事場や学校が室内の場合は、クーラーが効いている為です。
この場合は長時間効果のある方法だと、クーラーの効いた部屋では寒く感じてしまいます。
涼しく感じたい・汗を控えたい状況が通勤や通学中の間のみならば、このスプレーが適している事でしょう。

●ハッカ油入りの制汗スプレーの作り方

ハッカ油入りの制汗スプレーは、2つの作り方がありますので、お好きな方を選んで作ってみて下さい。
容量はどちらも100mlでの作り方です。

▼Aのタイプ
(材料)
・精製水:100ml
・重曹:小さじ1
・ハッカ油
・スプレー容器
(作り方)
1.スプレー容器の中に精製水を入れて、そこに重曹も入れる
2.重曹が溶けるように容器をよく振る
3.2の入ったスプレー容器の中にハッカ油を3?5滴ほど入れる
4.全体が良く混ざるように振る

▼Bのタイプ
(材料)
・無水エタノール、または消毒エタノール:10ml
・精製水:90ml
・ハッカ油
・スプレー容器
(作り方)
1.スプレー容器に無水エタノールまたは消毒エタノールを入れ、そこにハッカ油を3?5滴ほど入れる
2.1.の入ったスプレー容器の中に精製水を加えて混ぜる

Bのタイプのハッカ油制汗スプレーでは、無水エタノールまたは消毒エタノールを必要としているのですが、これには理由があります。ハッカ油の特徴の一つに、水に溶けにくいという性質があります。要するに水とハッカ油はそのままの状態だと混ざりにくいという事です。

ですので、まず先にハッカ油とエタノールを混ぜて水に溶けるという状態にする事で、後の工程も手軽になり、使う時にもその都度よく振るという手間を省く事ができます。
また、エタノールはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、アルコールです。ですので、消毒効果は折り紙つき。雑菌の繁殖を抑える事が出来るというメリットもあります。

いかがでしょうか。材料さえ揃えれば、後の作り方はとっても簡単。しかも低コスト。そして濃度も使う用途によっては変える事も可能です。これは手作りならではですね。こうしたとっても便利なアイテムですが、注意点もあります。どちらのスプレーでも同じ事ですので、必ず守るようにしてくださいね。

1.原液のまま塗らない
今までのハッカ油についての解説の中でも記載していますが、ハッカ油は刺激が強い物です。間違っても原液のまま使おうと思わない事。そして多く入れすぎない事を心がけて下さい。
2.パッチテスト
そして、刺激の強いものなので、いくら薄めてあるからといっても人によっては肌への反応を起こす可能性もあります。
ですので、作った後には必ずパッチテストを行ってください。腕の内側などにスプレーしてみて、痒みであったり赤みなどが出ないかどうか、刺激が強くないかどうかをチェックしてみて、もし刺激が強いと感じた時には、ハッカ油の量を減らすようにしてみて下さい。

以上、ハッカ油を使っての汗を抑える方法でした。
日常生活の中に取り入れる事で汗をかかなくするという、とっても便利なアイテムです。

 

 

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