突然ですが、問題です!
家の外側についている、洗濯物を干したりするスペースって、
何と呼びますか?
ベランダ?
バルコニー?
テラス?
きっと、一番多い答えが「ベランダ」だと思うのですが、
人によっては「バルコニー」「テラス」という回答もあるかもしれないですね。
「今度、広いバルコニー付きのマンションに引っ越すの!」
と、友達に言われ、
「バルコニー?ベランダはないの?洗濯物、どこに干すの?」
などと疑問に思ったこと、ありませんか?
似ているけれども、違いがイマイチはっきりわからない
ベランダ
バルコニー
テラス
どこがどう違うのか、調べてみました。
ベランダとバルコニーとテラスの違いとは?
「ベランダ」「バルコニー」「テラス」ですが、それぞれの構造に違いがあるのです。
ベランダとは、何階に設置されているかに関わらず「屋根付き」の張り出し部分で、人が歩くことのできるスペースのことをいいます。
アパートやマンションといった、集合住宅についている張り出し部分の多くは、上の階の張り出し部分が屋根となっているため、階数に関係なく「ベランダ」ということになります。
バルコニーとは、2階以上についている、「屋根のない」張り出し部分で、手すりがあるスペースのことをいいます。
ちなみに、この「手すり」ですが、幅100cm以上、高さ110cm以上必要となります。
ほとんどが下の階の屋根の上の部分に張り出しており、
戸建て住宅に設置されることが多いです。
テラスとは、1階部分の掃き出し窓やリビングの前などといった場所から、外に突き出して作ってある床・スペースのことを言います。
元々は古フランス語で「盛り土」を意味する語から由来した言葉で、その語源の通り、ウッドデッキやタイルなどで人工的に地面より一段高い状態にされていることも多いのも特徴です。
こうやって比べてみると、
2階以上だと、屋根があればベランダ、屋根がなければバルコニー
1階だと、屋根があればベランダ、屋根がなければテラス
ということになります。
ベランダとバルコニーとテラス、日常の生活スタイルでの違いは?
「ベランダ」「バルコニー」「テラス」、それぞれどんな風に使われているのでしょうか?
ベランダで、最も多いのは「物干し場」としての利用です。
屋根がついているため、急な雨でも洗濯物が濡れにくく、
「急いで洗濯物を取り込まないと濡れてしまう」
ということになることが少なくてすみます。
また、アパートやマンションなどの集合住宅では、
それぞれの横の壁が薄く作ってあり、
簡単に破壊することのできる構造になっています。
これは火事などの非常時の避難経路として利用する為で、
そのため、マンションでは、
ベランダは「専用使用権を認められた『共用部分』」となっています。
なので、緊急時の避難の妨げになるようなもの
(やたら大きなアンテナや家具など)や
大量の土砂などを置くことを禁止されている場合が多いようです。
バルコニーは、屋根がない分ベランダよりも日当たりが良くなり、
設置する場所によっては広いスペースを取ることも可能なので、
物干し場以外にも、家庭菜園・娯楽スペースなどといった幅広い利用ができます。
特に、屋上に設置されることの多いルーフバルコニーは、
何も日差しを遮るものがないため、
屋上庭園や日光浴、家族の憩いのスペースなど、
アイディア次第でいろいろ活用できそうですね。
テラスは、1階の外側に設置された空間なので、
オープンカフェみたいに、
椅子やテーブルを設置したおしゃれ空間としての利用も素敵です。
また、小さなお子さんがいるご家庭では、
子供用のプールや小さな滑り台などを設置して、
家の中での外遊びスペースとして活用することも可能です。
せっかくの空間、
物を置いて狭くしてはもったいないと思うなら、
昔ながらの日本家屋の「縁側」風に、
のんびりお茶を飲みながら外をながめたり、
ひなたぼっこの場所として使用したりするのも素敵だと思います。
まとめ
ベランダ、バルコニー、テラス…調べてみると、
似ているようで全然違うものでしたね。
実は、以前、メゾネットタイプの賃貸アパートに住んでいたのですが、
1階部分に「テラス」がついていると説明されていたのに、
実際入居してみると、ベランダよりももっと狭い場所で、
がっかりした記憶があります。
今、考えてみると、
それは「テラス」ではなく「ベランダ」だったのです!
不動産業界でも、
実は区別がかなりあいまいにされているということが、
よくわかったのですが、
それもそのはず!
日本の建築基準法では、
「ベランダ」「バルコニー」「テラス」の区別が、
明確に記載されていないからなのです。
なので、実際には見た目で区別しているだけだとか。
この事実が、私には何よりも衝撃的でした!
コメント